まるさんかくしかく
漢字には、外形があります。
いろいろな漢字があるけれど、輪郭のシルエットを見てみると、だいたいが三つのタイプに分けられます。
それは、◯と、△と、□です。
そして、この三種類がバランス良く書かれている作品は、鑑賞する際に美しいとされています。
例えば、横に三文字書くような作品で、自然に◯△□の外形になっている漢字の熟語だと、初めからそれだけで美しく魅力のある作品になります。
逆に、漢字の三文字全てが◯だけ、△だけ、□だけという熟語は、言葉の意味がよかったとしても、それは魅力的な作品にはならないのです。
だから、作品を書くときには、どの言葉を書くかを探す作業が非常に大切なのです。
そして、そんなかっこいい作品になるような言葉を探す作業は、かなり地道で、時間がかかり大変なのです。
初めからかっこよくなる字面と、どう頑張ってもかっこよくならない字面があるのです。
◯と△と□
保育園児でもわかる、もっと言えば赤ちゃんでもわかるこの単純な形の組み合わせが、芸術書道の核となるものなんですね。
大切なものほど、シンプルなのかもしれません。
アンパンマンやドラえもんが赤ちゃんや子どもたちから人気なのは、◯を意識したキャラクターシルエットだからだそうです。
そういえば、アンパンマンは、キャラクターたちが◯△□で作られていますね。
赤ちゃんでも魅力的に感じる◯△□のすごさに改めて気づかされました。
書道の話からアンパンマンに発展しちゃった。
えへ。